第29番 大石田

Oishida

時宗 石水山 西光寺

大石田

大石田町の旧町内にある西光寺の境内にある。

御本尊
聖観世音菩薩 作者不明
御詠歌
つきもひも なみまにうかぶ おほいした
ふねにたからを つむこころせよ
御利益
諸願成就
住 所
北村山郡大石田町大石田乙692-1
交 通
JR大石田駅より徒歩10分
駐車場
大型は参道入口路上駐車、
小型は境内に駐車
御開帳時間
7:00〜17:00
御朱印時間
7:30〜18:00
最上三十三観音限定御朱印帳販売:あり 
トイレ:あり
お問合せ
☎0237-35-2364

歴史・由来

昔は、現在の西光寺より西方一町ぐらいの所に立光庵という尼寺があり、観音の別当として奉仕していたが、尼寺が廃寺となったので西光寺に移された。その由来は古いがたしかな記録はない。

一説によると、大石田町の細川甚兵衛なる者が平素から観音を信仰しており、温厚で実直な性質であった。その子孫の仙大というのが、最上川に釣りに行ったとき、大宇川の内という所で、川の中に突き出ている大きな理れ木があるので、これに腰をかけて糸を垂れていると、波の間からまぶしく光るものを発見した。不思議に思って釣竿で寄せてみると聖観世音の尊像であった。これは、父が日頃から観音を信仰しているからであろうと、大切に家に持ち帰り、安置してみたが、貧乏なため、狭く汚いので、これでは勿体ないと、西光寺に運び安置したともいう。

寛文十年、最上川に巨大な木材が浮かび上がった。ちょうど観音堂を建てようとしていた時なので、町の人が寄附を集めて西光寺の境内にお堂を建てた。

明治三年七月十八日、町の大火のために延焼したが、尊像だけは取り出され無事であった。現在のお堂は明治五年、西光寺の三十一世知道上人の時に再建したもので、境内の仁王門の仁王像は慶応三年六月、大石田の彫刻家柴川文蔵が、東京浅草の仁王に似せて彫刻したものである。

大石田

大石田

大石田