番外 世照 よをてらす

曹洞宗 臥龍山 天徳寺

御本尊 子安観世音菩薩

ご詠歌

よをてらす ほとけのちかひ ありければ

まだともしび きえぬなりけり

朱印
▲朱印

本尊は子安観音様で作者は不明です。

これはいつの頃よりか世照観音と称されて居りまして、元文年間以前までは最上札所番外観音として、向町の月蔵院という天台宗の寺に安置されて多くの巡礼者の参拝をえて居りましたが、天保年間に月蔵院は不幸にして寺族死に絶えて後継者もなく、廃寺となってしまいましたので、日頃観音信仰の厚い町民が法燈の絶ゆる事を恐れまして、主として天徳寺の檀徒及び一般の信者の方々が相謀り、天徳寺に御遷座いたしまして安置することになったのです。

その本尊仏「子安観音菩薩」はその丈7寸で台座に坐し、約40cmの厨子に安置されていたという。残念なことに、昭和17年の大火で安置堂の衆寮とともに焼失してしまったのである。代わりに高さ約50cmの子安観音立像が作像され、観音堂を兼ねた位牌堂に安置されてきた。

天徳寺では平成20年の12年に一度行われる子年のご開帳に合わせ、今春、本尊を新たに作像した。高さ約30cm、両手で赤子を優しく抱いた子安観音像だ。淡い青や緑に彩色した衣、金色に輝く光背など寺に残る文献や資料により焼失した本尊を忠実に再現している。

観音様は33身に姿を変え、人々を救済するという慈愛に満ちたまなざしで赤子を見つめる子安観音坐像。その姿は温かく、参拝者の心を安げてくれる。

巡拝ガイド

■住 所 〒999-6101 最上郡最上町大宇向町1495
■TEL 0233-43-3935
■徒 歩 富沢→下小路→西野→本城→向町→向町
4.2km/45分
■交 通 富沢―[徒歩]→赤倉→最上(JR陸羽東線 新庄方面行 約10分/10本)―[徒歩]→世照・天徳寺(0.4km/5分)
■駐車場 大型車、小型は門前駐車(無料)
■参 考 この地方独特の位牌堂(檀家の位牌を奉安した御堂)の中に観音像が安置されているが、自由に堂内へ入って参拝できる。宿泊は赤倉あるいは瀬見温泉も可。

天徳寺仁王門
▲天徳寺仁王門

天徳寺本堂
▲天徳寺本堂

本尊聖観世音菩薩
▲本尊聖観世音菩薩

位牌堂内部
▲位牌堂内部

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