第三十番 丹生村 にゅうむら

天台宗 鷹尾山 般若院

御本尊 聖観世音菩薩 弘法大師 御作

ご詠歌

あなたふと みちびきたまへ にうむらの

くわんぜおんにぞ はこぶあゆみを

朱印
▲朱印

大石田から尾花沢に戻り、山刀伐峠の方向へ向かうと、尾花沢市丹生部落に入ります。本尊は聖観世音、弘法大師の作。

昔、一人の老僧が旅をしている途中、この地まで来て病気で亡くなった。老僧が目をおとす直前、「私は江戸浅草観音堂から、観世音の木像を頂いて、諸国を遍歴してきた。ここで命数つきて永眠するのも、何かの因縁でしょう。思うに観音がここに止まりたいお心からと思うから、どうかこの尊像を祀って信仰を続けてください」といい残した。村の人々は、老僧の亡くなった場所にお堂を建て、尊像を安置した。これが丹生村観音の始まりと伝えられている。

享保十八年、宥順権大僧都の時、火災にあいお堂は焼けたが、尊像は宥順師が取り出して無事であった。越えて天明二年、当時の別当、光善法印が夢のお告げにより、丹生山の中腹に移した。もとお堂のあった所は観音屋敷と呼ばれ、今もその地名が残っている。

天保二年三月、関山法印の時に再び火災にあったが、この時も本尊だけは助かっている。それから十数年の間は仮のお堂に安置されていたのだが、天保十四年、宥盛法印の時、人々の願いもありお堂が再建され現在に至っている。

明治維新で、神と仏をいっしょに祀ることが禁じられたので、観音は月山神社として、神式で祭事を行ってきた。その後、しばらくして観音堂にもどされ、人々の信仰を集めている。

巡拝ガイド

■住 所 〒999-4213 尾花沢市丹生1699
■TEL 0237-22-2175
■徒 歩 大石田(西光寺)→大石田→尾花沢→中ノ段→二藤袋―(西正厳橋)→正厳→丹生→丹生
約10km/2時間30分
■交 通 大石田―[徒歩]→大石田大橋前→尾花沢(山形交通バス 尾花沢行 4.5km/15分/10本)→正厳(尾花沢市営バス 市野々行 5km/10分/5本)―[徒歩]→丹生(約1km/15分)
■駐車場 近くの路上に大型・小型とも駐車。
■参 考 納経所は参道際民家風の建物。団体の場合は前もって参拝日時を連絡のこと。赤倉温泉は小国川の畔から湧きでる天然(岩窟)温泉で50〜60度。

丹生観音堂
▲丹生観音堂

本尊聖観世音菩薩
▲本尊聖観世音菩薩

山刀伐(なたぎり)峠の句碑
▲山刀伐(なたぎり)峠の句碑

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