第二十七番 深堀 ふかぼり

深掘観音堂

御本尊 聖観世音菩薩 聖徳太子 御作

ご詠歌

いはをたて みずをたたえて ふかほりの

にはのいさごも じょうどなるらん

朱印
▲朱印

大石田から向かって川前の手前一キロ、杉木立のなかにあるのが深堀です。本尊は聖観世音、聖徳太子の作。

昔、都に安戸見一尾という人が、この尊像を持っていたが、その子孫が没落したため、朝夕のお勤めも思うようにならなくなった。そのため、不敬に取扱うことを心配して比叡山に奉納した。

その後、安戸見一尾の子孫である川辺市正という武士が、祖先が崇拝した仏であることを知り、須磨寺から貰いうけて守護仏とした。さらに長谷川盛易の手から大和の国橘寺に納めた。続いて、大阪夏の陣の時、九鬼一之進がこれを頂いて戦場に出た。九鬼はこの仏を松永弾正に譲ったが、松永家は徳川幕府に仕え数代の後に浪人となり、奥州白河に住んだ。その子孫が山形市外の古館に住んだが、尊像は大竜寺に安置された。先に深堀にあった観音像が何者かに盗み去られ、村人は適当な仏像を探し求めていたが、大石田の立光庵の海存坊が、大竜寺にある尊像を譲り受けた。深堀、香林山清行院、宗順法印の代で正徳六年九月十六日の事である。それから明治維新となり、神仏混淆を禁じられたため、修験宗の清行院住職法印は神官に復職して行沢糺と改名、明治十一年観音と関係断絶、観音は行沢家より村民に移り交代で管理することになつた。

ここの尊像は天井裏板の上に安置してあり、屋根換え工事の時でなければ開帳されない。現在のお堂は今から約二百年前の元文元年。

巡拝ガイド

■住 所 〒999-4134 北村山郡大石田町字豊田595
■TEL 0237-35-5028(別当)別当は毎年変わります。
■徒 歩 川前―(亀井田橋)→豊田→深堀 1km/15分
■交 通 利用不可,歩いた方が早い。
■駐車場 参道入口にあり。大型は路上可、小型は専用駐車場へ。(無料)
■参 考 観音堂に隣接して納経所がある。団体の場合は参拝時間等連絡しておくと納経係が待機してくれる。本尊は天井裏に奉安されているので拝観は不可。但しお前立が内陣正面に安置されているが十―面千手観世音の尊容をされている。

深堀観音堂
▲深堀観音堂

堂内に安置された西国うつしの三十三観音像
▲堂内に安置された西国うつしの三十三観音像

堂内絵馬
▲堂内絵馬

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