第二十一番 五十沢 いさざわ
浄土真宗 如金山喜覚寺
御本尊 聖観世音菩薩 慈覚大師 御作
ご詠歌
ひとはいざ こころもしらぬ いさざはの
やまのおくにも つきはてるらん

▲朱印
尾花沢の手前、国道十三号線を東に入った山あいに五十沢はあります。本尊は聖観世音、慈覚大師の作。
昔、加賀の国の大名金森家の祖先が、代々、守護仏として信仰してきた。戦国時代になって、当時の領主・金森石見守は戦いに敗れ、老臣森又右衛門、加藤惣四郎などを従え、加賀の国から出羽の国に逃れてきた。この人たちは五十沢に住みついて郷士となったが、余りにも浮き沈みの多い世の有様に悲観し、菩提心をおこして、持ってきた観音像を祀ってお勤めしていた。
石見守は、慶長十九年三月、東本願寺十三代門跡、宣如上人に弟子入りし、法名を釈浄信といい、金森山喜覚寺を開山した。また、金森山の中腹にお堂を建てて観音像を安置し、村人の参詣を認めた。人々が、この観音を布引観音と呼んでいるのには訳がある。昔から、このお堂の下を通るときには馬に乗らず、必ず馬からおり、手綱を弓いて通るようにしていた。その手綱が、布で作ってあったから「布引き」というのである。いまも、このそばを通る時は馬からおりて観音に対する深い信仰心を現している。
元禄年間、ここも山火事のためお堂は焼けたが、仏像は釈源正坊という住職が猛火の中から取り出し、暫くは喜覚寺の内に安置した。源正坊は、信者の間を説きまわり、再建することに成功した。現在のものがそれである。堂内にある三十三観音の木像は、地方の有志の発願により、大正十四年に安置された。
巡拝ガイド
| ■住 所 | 〒999-4223 尾花沢市大字五十沢488 |
|---|---|
| ■TEL | 0237-22-2582 |
| ■徒 歩 | 小松沢→笛田→楯岡→袖埼→横内→五十沢→五十沢 17.3km/4時間 |
| ■交 通 | 小松沢―[徒歩]→楯岡駅前→校内(山形交通バス 特急尾花沢行 14km/20分/6本)→五十沢観音前(尾花沢市営バス 五十沢行 2.6km/10分/4本)→五十沢(0.2h/3分注) 楯岡からは横内で下車して五十沢まで歩く(約2.8km/40分) |
| ■駐車場 | 境内の若松会館にあり 大型・小型とも無料 |
| ■参 考 | 納経所の喜覚寺と五十沢観音は約0.4km離れているので先に喜覚寺へ納経を依頼してから観音堂へ。 |



