第十五番 落裳 おとも

曹洞宗 京集山 観音寺

御本尊 十一面観世音菩薩

ご詠歌

ぎゃくえんも もらさですくふ ぐわんなれば

じゅんれいどうは たのもしきかな

朱印
▲朱印

最上川の上流、寒河江市柴橋にあるのが、十五番の落裳です。本尊は十一面観音、作者は不明。

昔、小野小町が京都から東北地方に来て、大沼の浮島を見物していると、突然天女の姿が現れ、紫の雲の間から羽衣をおとした。その羽衣の上には、十一面観音が立っていた。小町は不思議に思い、里の人々を説いてお堂を建てた。そして、自分の持ってきた守護仏の十一面観音を安置し、天女のおとした羽衣を拾い集め、七宝の念珠といっしょに奉納して霊場とした。小野小町が京都から来て観音堂を開き、参詣者が沢山集まってきたところから京集山と呼び、天女が羽衣をおとしたという伝説があるので、地名を落裳と呼ぶようになった。また一説には、小町は年をとってから法衣をまとって諸国を巡り、この土地に来て、その法衣を添えて納めたのがその本尊であるともいわれる。

観音堂は、もとは現在の場所から東北方、三町余りのところにある寺山にあったが、享和二年、十五代の住職、円通白門大和尚が現在の場所に移した。その後、二十二代の恵雲大和尚の代、明治三十六年八月、参詣人のあげた線香から火事になり、お堂は全焼してしまった。しかし、その猛火の中にあっても、本尊は焼けもせず残った。住職は直ぐ再建計画を立て、その年の十一月に落成したのが現在のお堂である。この観音は、養蚕安全の霊験あらたかであるため、養蚕家からの信仰があつい。

巡拝ガイド

■住 所 〒991-0041 寒河江市柴橋2494-1
■TEL 0237-86-4308
■徒 歩 岡→小塩→平塩―(平塩橋)→バス停落衣→落裳
5.2km/1時間10分
■交 通 交通機関利用不可。交通機関を利用するよりも徒歩の方が早い。
■駐車場 大型車は参道入口路上駐車、小型車は境内まで入れる。
■参 考 果物栽培の盛んなところで6〜7月ごろ,巡礼みちを歩くのもたのしい。道中農家の人に出会い、頼めば原価で分けてもらえる。
寒河江温泉はアルカリ泉の44〜45度、胃腸病、神経痛、皮ふ病に効く。

落裳観音堂
▲落裳観音堂

本尊十一面観世音菩薩
▲本尊十一面観世音菩薩

観世音菩薩が龍にのって導く図
▲観世音菩薩が龍にのって導く図

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