第十三番 三河村 みかわむら

曹洞宗 観音山 常福寺

御本尊 聖観世音菩薩 行基菩薩 御作

ご詠歌

いづいるや つきのゆくゑも みかはむら

かねのひびきに あくるしののめ

朱印
▲朱印

ご本尊は聖観音立像、行基の御作であるが秘仏としてまつられて、開創五百五十五年記念御開帳まで一度も開帳されたことがないと伝えられてきた。

御尊像は、若松と同じ木を使用して、彫刻したものであるという言い伝えから、行基が鈴立山に留まった和同年間のものと考えられる。約一千二百年前の仏像が一度も開帳されないまま、秘仏として今日まで至っており、若松に対すると同じ神秘感に打たれるところである。

現在の別当寺である常福寺は、享保年間に火災にあい古い時代の什器、記録等一切を失ってしまったので詳しい来歴、由緒が解らないのが誠に残念である。山形市の北西郊外、山辺町に位置し、十二番長谷堂よりは西部農免道路を北に約8キロ直進するとシンボルである大杉が右手に見え、道も非常に解り易く、須川の西岸の閑静な地に位置する。近年、温泉の発掘、住宅団地の建設と発展中の地域でもある。

境内には観音信仰の御利益を如実に物語る石燈篭がある。その由来とは、大正時代、現在の山形市小立に荒井作蔵という翁がいて、翁病魔に倒れ薬石効なく臨終の時を迎えた時のことであった。近親者揃い香を手向けようとしたとき、翁むっくりと起き上がり「観音様が今枕辺に立ち作蔵逝くでないぞと、お告げがあった」と言い、その後不自由のない生活を送ったという。その観音様こそ第十三番の三河村で、後日、本人石工を引き連れお礼参りにきて奉納したのがこの石燈篭である。延命観音と呼称されるのもこの所以である。念ずれば適うということの具現であろうか。

巡拝ガイド

■住 所 〒990-0312 東村山郡山辺町大宇三河尻23
■TEL 023-665-7716
■徒 歩 長谷堂→菅沢→村木沢→替所→下植沢→三河尻→三河
13.3km/3時間10分
■交 通 長谷堂―[徒歩]→バス停長谷堂→センタービル前(山形交通バス 山形市役所行 11.lkm/15分/9本)→山形駅→羽前山辺(JR左沢線 左沢行 8.4km/15分/14本)―[徒歩]→三河村(1.3km/20分)
又は山交ビル→志戸田(山形交通バス 西原経由山辺行 9.9km/25分/3本)―[徒歩]→三河(0.3km/4分)
■駐車場 大型車は参道入口路上に、小型車は境内駐車場へ。
■参 考 田園の中にある札所なので買物等は山辺町で。WCあり。

三河観音堂
▲三河観音堂

別当・常福寺本堂
▲別当・常福寺本堂

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