第十一番 高松 たかまつ
真言宗 高松山光明院
御本尊 正観世音菩薩 行基菩薩 御作
ご詠歌
たかまつや やしまのほかの なみまでも
しずかなるよに つきはすむなり

▲朱印
高松は国道十三号線沿い、上山温泉から南へ約1Kmのところにあります。本尊は正観音坐像、行基の作です。
行基が高松の里に小さな庵を作り、しばらくの間住んでいたとき、この像を彫刻して人々に礼拝させたのが始まりで、その後、山の上にお堂を建てて安置した。この観音の霊験が大変あらたかなことが、四十五代聖武天皇の耳に達し、御祈願所に指定されたので、以来、大名から一般の人々に至るまで、参拝者が多かった。時の領主からの信仰もあつく、寺の土地を寄附する人もあり、松平家が上山の藩主となってからは、鎮城護国の霊場として、三十石を寄附した上、例祭には使者を派遣し、祭祀料をお供えして崇敬した。
慶応元年の元旦、山火事のためお堂は火に包まれてしまったが、時の別当、光明法印が猛火の下をかいくぐって、本尊を運び出して事なきを得た。元日の祝い酒に酔って火を出した山守は、悪疫にかかり悶死した。直ぐ再建にかかったが、まだ出来上がらないうちに明治維新となり、観音堂の再建計画も駄目になった。
明治五年になって再建の話がまとまり、さきに本尊を火の中から取り出した光明法印が骨を折り、広い範囲から信者の寄附を集めることが出来た。その年の九月完成し、盛大な落成祭典が行われたが、現在の観音堂はその時のもので、御前仏像も火災の厄を免れた古い彫刻であり、ここは上山十体観音としては、第六番目の霊場となっている。
巡拝ガイド
| ■住 所 | 999-3243 上山市高松52 |
|---|---|
| ■TEL | 023-672-0440 |
| ■徒 歩 | 上の山→葉山→高松→高松 2.5km/35分 |
| ■交 通 | 上の山―[徒歩]―バス停湯町角→高松・葉山温泉(山形交通バス 高松・葉山温泉行 2km/10分/46回)―[徒歩]→高松(0.3km/5分) |
| ■駐車場 | 国道13号線沿い高松観音参道口に路上駐車(大型・小型共)可 別当納経所にも駐車場有(大型可) |
| ■参 考 | 東京方面から東北道で福島飯坂より栗子峠、米沢経由ならここ十―番高松がうちはじめ、本坊に納経帖・軸・案内書などが用意されている。 |



