第九番 松尾山 まつおさん

金峰山 松尾院

御本尊 聖観世音菩薩 行基菩薩 御作

ご詠歌

このかみは いくよへぬらん たよりおば

ちとせをここに まつのをのやま

朱印
▲朱印

山形市の南、蔵王半郷は蔵王の玄関口に当たる所です。松尾山観音堂は納経所の松尾院から五百メートルほど奥まった場所にあります。本尊は聖観音(高さ3.26m)、脇立は勢至菩薩(高さ3.03m)、ともに行基の作です。

元明天皇の和銅元年、行基がここに野宿し、大きな松の木の下で眠っているとき、無量寿仏、観音、勢至の三仏が柱の木に留まる夢をみた。行基は山に深く入ってゆくと、夢でみた通りの老いた桂の大木があったので、これを切って三仏を彫刻した。続いてお堂を建てて、その仏像を安置して弥陀山と名づけた。そして松の木の下で、このような有難いお告げがあったことから、松尾山松応寺と呼ぶようになった。その後、六百四十年余り経って、斯波兼頼が山形城に移ってくると、国土安穏と武運長久を祈るため、山地百二十間四方を境内として寄進した。

応永年間、この寺に盗賊の一団が襲つてきて、仏像を盗み出した。賊は弥陀山を下つて半郷から成沢までくると、急に天候が変わって、滝のような豪雨が降ってきた。附近一帯は洪水のようになり、賊たちは仏の罰の恐ろしさに無量寿の像を捨てて逃げ、他の二つの像も途中で置き去りにしてしまった。無量寿の仏橡は洪水に流されて行方知れずになったが、観音と勢至の二仏像は、半郷の里人が大切に保存しお堂を建てて祀った。

観音堂は昭和61年12月20日、重要文化財(国)に指定。仏像即ち観音・勢至の両像は県有形文化財になったほか、山形市指定の文化財、天然記念物等が多く参詣の人々をおどろかせている。

巡拝ガイド

■住 所 〒990-2305 山形市蔵王半郷2
■TEL 023-688-3328
■徒 歩 六椹→桜田→成沢→半郷→松尾山 約7km/2時間
■交 通 六椹―[徒歩]→若葉町→松尾山前(山形交通バス蔵王行 15分/14本)―[徒歩]→松尾山(約0.15km/3分)
■駐車場 大型車は参道入口に駐車場有り。小型車は境内まで入れるが途中の石橋要注意。
■参 考 松尾山の前を通る登山道を登れば蔵王温泉へ。蔵王山の中腹・標高920mのところにあって昔は高湯とよばれ硫黄分の強い泉質で胃腸病などに効能がある。雪質良、スキー場有名。旅館の浴槽はほとんど木製。稲花餅がうまい。

松尾山観音本堂
▲松尾山観音本堂

本尊聖観世音菩薩(左)と勢至菩薩(右)
▲本尊聖観世音菩薩(左)と勢至菩薩(右)

観音堂への参道
▲観音堂への参道

参道近くからの展望
▲参道近くからの展望

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