第三番 千手堂 せんじゅどう

天台宗 守国山 吉祥院

御本尊 千手観世音菩薩 行基菩薩 御作

ご詠歌

はなをみて いまやたをらん せんじゅどう

にはのちぐさも さかりなるらん

朱印
▲朱印

第三番千手堂は、山寺からおよそ一三キロ、山形市の北の郊外に位置している。本尊は、弥陀・観音・薬師の三尊でそれぞれ五尺余り、行基の作と伝えられ、観音は明治三十六年に国宝、現在は重要文化財に指定されている。

脇立は毘沙門天、吉祥天、子安観音、勢至菩薩。今を去る一千二百五十余年の昔、聖武天皇の天平年間、出羽の国に悪い病気が流行し、人々が大変苦しんでいた。これを聞いた朝廷は、行基に悪疫退散の祈願をさせるため、東北地方に派遣された。行基はこの地に着くや,まず三体の仏像を刻み、日夜一心に病気平癒を祈願した。この結果、さしもの悪疫も忽ち退散し、人々は安心して生活できるようになった。以来、朝廷の崇敬も深く、この地方の人々の信仰も厚く、鎮護国家の道場として、また病魔降伏、諸願成就の祈願所として広く知れわたることとなった。

ご本専の千手観世音は像高一七五・一センチ一木造りの立像で平安時代初期の作とみられる。永い歳月を経ているため多臂と足先は失われているが、柔和で高貴な容姿で、いかにも円満端麗なお姿を今に伝えている。現在の堂塔は、正平五年、出羽の国司、斯波兼頼の再建にかかるもので、昭和四十六年に解体修理され、鋳茸、宝形造りである。境内には、奥州平泉の藤原秀衡が久安二年建立したと伝えられる日輪・月輪の古碑二基、又源義経が奉納植樹したという伝説をもつ桜木がある。

このほか、奥ノ院には、山形城主最上義光が慶長八年に奉納した御詠歌額がある。額には「第一番千手堂」と記され、そのころ一番の札所であったことも考えられる。この辺一帯は、古墳地帯として知られ、石棺、土器などが出土し、古くから開けていたことが知られる。

巡拝ガイド

■住 所 〒990-2172 山形市大宇千手堂509
■TEL 023-684-8026 FAX.023-684-8026
■徒 歩 山寺千手院→山寺立石寺→地蔵堂→漆山→千手堂 13.1km/3時間20分
■交 通 山寺千手院―[徒歩]―JR山寺駅→羽前千歳駅(JR仙山線16分/7本)→千歳駅前→千手観音、又は千手堂(山形交通バス楯岡・寺津・漆山天童行2.8km/10分/40本)―[徒歩]→千手堂(バス停千手観音は門前・千手堂よりは徒歩10分)
■駐車場 門前に大型・小型駐車場(無料)あり
■参 考 7月〜8月にかけて境内池庭の水蓮・はすが美しい花を咲かせる。この寺は建物、尊像共に文化財に指定されている。
常時、奥之院特別拝観を受けております。

千手堂本堂
▲千手堂本堂

本尊千手観世音菩薩
▲本尊千手観世音菩薩

和裁講の絵馬
▲和裁講の絵馬

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